新年を迎えて「年々加速する時間」

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ひとりごと

[ひとりごと7]

新年最初のブログです。
本年もよろしくお願いします。

これまでたくさんの新年を味わってきました。

子どもの時は、お年玉が欲しくて楽しみだった新年。
10代後半~20代は、「今年こそは!」の目標に心を燃やした新年。
その後は徐々に新年の喜びはダウンしていたけれど、それでも毎年心新たにウキウキ未来を思い描いた新年でした。

これが数年前からあまり気分が盛り上がらなくなってしまいました。
これはコロナのせいかなと思っていたのですが、どうもそうではないようです。
1年があまりにも早過ぎて、決心したところで達成できる自信がなくなったことが起因しているようです。

そんな自分の心境の変化で気付いたことがあります。

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■時間の感覚の不思議

何に気付いたかというと、今までの私は時間の早さは 忙しさが影響していると思っていたけれど、必ずしもそうではないということです。
確かに忙しければ、時間に追われてアッという間に時は過ぎます。
忙しかったから早かったと思うこともありますが、反対に、忙しかった1年を振り返ると長かったと感じる時もあります。
時間に対する感覚は不思議です。

ちなみに、思い返した時に出来事が詰まっている時、私の場合は 出来事を昔のことのように感じはするけれど、だからといって1年が長かったと感じるとは限りません。
まさに昨年は色々あったので前半の出来事を数年前のように感じているのですが、それでも1年はやっぱり短かったと感じています。

この時間の感じ方が早くなったという感覚はいつから生まれたのだろうと思い返すと、小学校の高学年からだったような気がします。
小学校の低学年の時は、私は授業の時間が長過ぎて拷問のように感じていたのですが、いつの間にかそれほど長く感じなくなっていることに気付いたからでした。
子どもの場合は集中力の問題もあるので、大人が感じるものとは違うかもしれません。
だけど、10代後半になる頃には 友達も1年が早いと言っていたので、「なぜだろう」を周りの大人たちに質問しまくったことがあります。
大人たちの多くの回答は「忙しくなるから」「やることが増えるから」でした。

当時はそれで納得していましたが、これだと忙しさから解放されている高齢者の1年も短いことの説明がつきません。
ちなみに、私の母は隠居状態。腰を悪くしてから外出が減り、今では家事もあまりしなくなっているのですが、その母に時間の過ぎる感覚を訊いてみると、やることがないから1日は長いらしいのですが、やっぱり1年は短いのだそうです。

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■振り返りの時間の長さは脳の処理量が影響

振り返った時の1年の長さの感じ方はほんとに不思議です。
この時間の感覚は、脳の処理能力によるものではないかと最近思うようになりました。
そう考えると、いろいろ腑に落ちるのです。
脳の発達過程と、安定期と、衰退期ではまた違ってくるでしょうが、それでも脳の情報処理量で説明がつきます。
脳の情報処理量が多いと振り返った時の時間が長く、処理量が少ないと振り返った時の刺激量がスカスカだから短く感じるのではないかということです。

最も脳が活発に働いているのは乳幼児期です。
乳幼児期の脳は膨大な環境の刺激に反応して神経回路が作られていきます。
赤ちゃんの時に刺激を受けて急激に増えたシナプスは、その後不要なものは刈り込まれて使いやすいように整理されます。
そして使いやすくなった脳を使ってどんどん知識を増やしていきます。

人生前半の脳は若いので、刺激を求めて脳は活発に働いています。
刺激を受けてどんどん脳は優秀になるので、新しい刺激には喜びを感じるし、退屈を嫌います。
この時期に脳を使う仕事を大量にこなした人と、そうでない人とでは、その後の基本的な時間の感じ方に大きな差が出ているかもしれません。
だけど他人との感覚差は比べようがないので、ここでは あくまで個人基準で前年と今年を比べた場合の話になりますが、新しい知識や技術を 湯水のごとく吸収している若い頃なら、年々短くなるとは限らず、今年は長かったと感じることもあります
私も20代までは長く感じる年があったので、脳が若い時は本人の行動の影響が大きいかもしれません
だけど、それを過ぎてからはどれだけ忙しい環境にいても、どれだけ頑張っても、また全く違う環境で新たなことを初めても、1年の長さはどんどん短くなっていきました

ちなみに「1日」の時間の長さは、充実度や 周りの環境で変わります。
退屈していれば長いし、夢中になっていれば短いです。
だけど、振り返る場合、それは記憶です。
何もせずにボーッと過ごした退屈な時間は振り返ると無いのと同じです。だから、退屈していたのに「今月は早かったなあ」「この1年は早かったなあ」となるのではないかと思います。

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■時間の長さには 達成度も影響

自分の話をします。
私は繰り返しの仕事が苦手で、新しいことを考える仕事に喜びを感じていました。
アイデアが浮かばない時、納期が短すぎる時などは、生み出す仕事はかなり追い詰められるのでしんどいのですが そういう仕事の方が集中できたし 好きでした。

悲しいかな今は新たに生み出す作業はしんどいなあと感じることが増えてきて、これまでの知識とスキルでチャチャッとやってしまうことが増えました。
ある意味、チャチャッとやれるスキルを身に着けているので仕事をこなすスピードは上がっています。だけど、少し前の自分と比べると 新しい仕事を構築したり、新しい環境に適応する時間は長くなっていると感じます。

実際に昔の自分の感覚で1年の計画を立てると、時間不足で成し遂げられないことが増えてきました。今までは120%を目標にして伸び続けていたのが、いつの間にか100%の維持でフーフー言い始めているのです。
時間が足りないのではなく、私の処理スピードが落ちたのだと思います。
例えば、昔なら20日で達成できたことが 今だと22日かかるとしたならば、体感的に 1年が11ヶ月に減ったようなものなのかなと。
今の私の1年の感じ方は、この脳の処理スピードが影響している可能性が高いと思っています。
因みにこれは仕事量とは別です。脳がどれだけの情報量を処理したかが影響していると思います。

脳は、成長のピークも、衰えも個人差があります。
多分ですが、記憶力が落ちたなあと感じ始めた時からは下り坂で、そこからの時間の早さには衰えが影響している可能性は高いと思います。

とはいえ、脳も努力次第で能力を維持します。
人生後半でも若々しい脳を維持している人はいます。
単純に 忙しさが増したことで 1年が早かったと感じる人もいるでしょう。
そういう人は振り返った時の達成感が大きいなら大丈夫です。

何もしないのに、何もできていないのに1年が早くなったと感じている人は要注意
その早さは 脳の回転率が落ちているから感じる可能性が高いです。
私は要注意ですね。(^^;)

そんなこんなで、今年から、私は新年の決意を変えることにしました。
嫌な事を頑張り通せる年齢は過ぎたと考え、楽しいことをどれだけやれるかで1年の充実度を上げることを目指します。
楽しいことなら、脳も喜んで頑張るでしょうし。

今年が終わる時、過ぎ去った1年を振り返って、楽しかったなあと満足する1年になるように今年は頑張りたいと思います!
皆さまも、充実した1年にしてください。

自分の決意とは別に、願いも書いておきます。
「世界が平和になりますように」
日本でも きな臭い動きが出始めているので、これは切に願います。

PS.
昨年から第2土曜と第4土曜の月2回、ブログを更新することにしています。
のんびりやっているので、アップ時間は決まっていないし、アップし忘れて翌日慌てて更新するミスもたまにしますが、今年も月2回のペースでブログをアップしたいと思っています。
1月は、第2週を待たずに本日1回目をアップします。
次回更新は第4土曜日の予定です。
今年もブログを見ていただけたら嬉しいです。

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