きっかけは難聴。誰もが暮らしやすい社会を考え始める。Vol.1

スポンサーリンク

1.ある日突然難聴に(私の体験)
私の難聴の始まりは20代の時。
仕事中に突然、頭の中で鳴り出した爆音。この日以来24時間365日無休で耳鳴りは鳴り続けています。
そして、この時から私の聴力低下も進行開始。
最初は軽度、やがて中度、そして今は高度へと。
緩やかだけど確実に聴力は奪われ、現在も進行は止まっていません。
すでに裸耳では殆ど聴こえなくなっているけれど、大音量の耳鳴りは最初と変わらず鳴り響いているので、私には静寂はありません。

聴力を一気に失うことに比べれば、徐々に失うというのは ショックは小さいのですが、これはこれで不安定なため いつまで経っても聴こえない状態に慣れることができないし、何よりも「明日目覚めた時には聴こえているだろうか」という不安を常に抱えて生きているので、幸せですとは言いがたいです。

2.難聴は想像していたものとは違った
自分が実際に難聴になって最初に思ったのは、難聴は想像していたものとは全く違ったということでした。
私の目は近眼ですが、近眼は眼鏡をかければ見えるし、文字を読むこともできます。
なので、補聴器を付ければ、音が聴こえて話ができるものだと思っていました。
ところが、実際は音が聴こえることと、人の言葉が聞き取れることは全く別の問題で、ほとんどの難聴者は正確に音を聞き取ることができないため 大なり小なり会話は困難です。
聞き返されると 耳元で大声を出す人がいますが、あれなどは私には逆効果で、割れた音が耳にガーンと響き、その騒音に耳を塞ぎたくなります。
そういう人もきっと多いはずです。
その昔、そのことを全く知らなかった私は、耳の悪い祖母が聞き返すと大声を張り上げていました。「ごめんなさい」と今更ですが思います。

では、どうすれば良いのでしょう?

誰もが暮らしやすい新たな社会の創造を夢見て。Vol.2 に続きます。

タイトルとURLをコピーしました