体験談【難聴と耳鳴り】耳鳴りくんにつきまとわれ

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からだのエッセイ

からだのエッセイ 第1回

私と耳鳴りくんのつき合いは長く、かれこれ20年以上のおつき合いである。
私ははっきり言って耳鳴りくんのことは好きではないのだけれど、「あっちに行って」と言っても、「近寄るな」と言っても、「どうか解放してください」と懇願しても、全然伝わらなくて、四六時中つきまとわれている。
仲良くなるためには一定の距離が必要だと思うのだが、耳鳴りくんは、私の気持ちなどお構いなしに24時間365日ベッタリと私の耳の中にへばりついている。
最近は友人を連れ込んで、耳の中で大騒ぎするので、うるさくてしかたない。

耳鳴りを知らない人のために簡単に説明すると、「耳鳴りとは、実際には音がしていないのに音が聞こえる」という症状で、音の大きさや音色は人によってさまざまである。
私の耳鳴りだけでも結構な種類の音がある。
持続音では、「ジリジリジリ(ベル音)」「ビー」「ピー」「ブーン」「ぐわんぐわん」この他、音楽のような耳鳴りもあれば、お経のように聞こえる耳鳴りもある。
そこに、単発的に「キーン」とか、「ピ-、ピ-」とか、「ジッ、ジッ、ジッ」などが混じり、それは それは賑やかである。
人によってはジェット機の「ゴー」という音だったり、「ボー」という低音だったり、100人いれば100人 皆違う耳鳴りを聞いている。

さて、この耳鳴りくん、夜 寝る時もスイッチを切れないので、最初は気が狂いそうだった。
どんな感じかというと・・・。
例えば、ヘッドホンで大音量の音楽を何時間も聞き続けていると、大抵の人は耳が疲れてヘッドホンを取りたくなるけれど、ヘッドホンを取ることが許されず、ずっと同じ音楽を聴かされ続ける感じ。これはもう拷問だね。
眠るために静かにしたくても、それも許されず、車がビュンビュン通る高速道路の路肩で寝かされるような感じ。
普通は音源から離れれば静かになるし、音楽だってスイッチを切れば済む。
何が辛いかと言えば、永久にスイッチを切れないということ。
そのことを思い出すたび、絶望した。

今も同じ音量の耳鳴りが続いているけれど、今は同じ音質の持続音は気にしない術を身につけたので当初ほど苦痛ではなくなった。
だけど、やっぱり不快なことに変わりはないので、耳鳴りくんには出て行ってもらいたいと思う。
ちなみに この耳鳴りくん、結構あちこちに出没しているようで、いろんな人が迷惑しているようだ。
油断していると、あなたのところにも、ある日突然やってくるかも。
くれぐれも、忍び寄る耳鳴りくんには お気をつけくださいませ。

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