漫画【淋しいのはアンタだけじゃない1~3巻】難聴・失聴・聾など聴覚障害者のことがよく分かる

スポンサーリンク
書籍・資料

「淋しいのはアンタだけじゃない」1~3巻

聴覚障害を扱ったドキュメンタリー漫画です。
お薦めです。
聴覚障害は見えない障害とよく言われるのですが、見た目では分からないので軽く扱われることが多く、誤解も大きい障害です。
一般に補聴器を付けたら聞こえると思っている人が多いのですが、音が聞こえても 音がひずんでしか聞こえないので会話が非常に困難で、むしろ音の大きさより、音のひずみの方に苦しむ人が多い障害でもあります。
これが言葉でいくら説明しても伝わらないため、難聴者は大変もどかしい思いをしています。

このマンガは、言葉では伝えにくい難聴者の聴こえの状態をマンガという手段で非常に分かりやすく表現していて、聴覚障害者は共感することがとても多い内容となっています。
私は普段、どうしても理解してもらいたい人には、このマンガを見せて「こんな感じ」と説明しています。
聴覚障害者が身近にいる方や、福祉関係、医療関係のお仕事をされている方などは是非読んでいただきたい1冊です。

また、このマンガは、難聴が詐病だとマスコミから叩かれた作曲家の佐村河内守氏の聴こえの真実を探ることをテーマの1つにしており、佐村河内氏を取材することで浮かんだ疑問を専門の医師や同じ聴覚障害者に取材しながら疑問を解いていくスタイルを取っています。なので、専門的な話が推理小説を読むような感覚で読めて、とても分かりやすかったです。
そしてこの専門的な説明も、一般の耳鼻科の医師ではなく、難聴や耳鳴りを専門的に研究している病院(医師)に取材しているため、聴覚関係の医療の現状や、様々な問題点も非常によく分かり、難聴当事者の私にとっても、たいへん勉強になりました。
と、いうことで、1~3巻 どれもおすすめです。

この本の感想については 以下の記事にも書かせていただいています。
漫画の話から脱線しているところもありますが、よろしければ ぜひ読んでみてください。
漫画「淋しいのはアンタだけじゃない(第1巻)」を読んで思ったこと
漫画「淋しいのはアンタだけじゃない(第2巻)」を読んで思ったこと
漫画「淋しいのはアンタだけじゃない(第3巻)」を読んで思ったこと

タイトルとURLをコピーしました