【筆談ボード】 いろいろ使ってみた感想

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難聴便利グッズ

筆談ボードは、メモ代わりや、仕事の打ち合わせなどに使えて便利です。
私は仕事ではメモ代わり、そして一番の用途は難聴なので筆談で利用しています。
いろいろ買っては試しての繰り返しで、重宝する商品と巡り合うこともあれば、失敗もしているので、使って良かった商品をまとめてみました。
最後の方には、試したことはないけれど、探している時に気になってピックアップした商品もご紹介しています。
今は少々買いすぎてボードが余っている状態なので、しばらくは買いません。
ちなみに余っているボードは、家族の伝言板レシピMEMOなどに使っています。ペーパーレスになるし、電話で慌ててメモ用紙を探したりすることがなくなったので家族も重宝しています。

ここでご紹介する商品は、私の主な用途が 雑談を含めた筆談用ということもあって、保存より、むしろ綺麗さっぱり消える方に重点を置いています。なので、保存機能がついた電子メモなどをお探しの方には参考にはなりません。
また、サイズも持ち運べるかどうかで選んでいます。

個人的には保存が必要なものは、スマホやタブレットを使っています。手書きで書いて保存できるアプリもありますから、敢えて筆談ボードにその機能は求めません。
むしろ難聴者で筆談のためのボードを探しておられるならば、保存できないタイプをおすすめします。なぜならば、内緒話など人にあまり聞かれたくない話をする時、人は文字にすることをためらうからです。雑談に使いたいならば、綺麗さっぱり消える方が相手の心の負担も軽くて良いのです。

私の場合、筆談ボードに書いた内容をどうしても保存したい場合は、スマホで写真を撮ることにしています。
ボードによっては 光が反射したり、文字が細くて写真撮影に向かないモノもあるので、もし写真撮影することを前提に選ぶならば、電子機器系の商品より、コントラストがはっきりしたホワイトボードなどの方が用途に向くと思います。
ホワイトボードタイプは打ち合わせなどの利用に便利なものを選ぶと一石二鳥です。

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キングジム「ブギーボードBB-1N」を使った感想


【BB-1N】
●サイズ:222mm×141mm×厚み3.2mm
(画面8.5インチLCD 182mm×125mm)
●重さ:約110g
●使い方
・付属のスタイラスペン(タッチペン)で書く。
※専用のペンでなくても爪でも書ける。
・ボタンをワンタッチで全消去。
※部分消去はできない。
●特徴
・約5万回書き換え可能。
・電池交換不可。

ブギーボードも用途によってサイズはいろいろあります。
私がこの8.5インチのサイズを選んだ理由は、鞄に入れて持ち歩くのに負担にならず、且つ、難聴者との雑談で相手に見せやすいお手軽なサイズだからです。感覚的な大きさはA5サイズのノートを若干縦長にしたぐらいの感じで、個人的には正解なサイズでした。
これより大きいサイズもありますが、筆談してもらうためにすぐに鞄から取り出すには大き過ぎます。鞄によっては入らないということもあります。
逆にこれより小さいサイズもあります。鞄が小さい方には小サイズの方が持ち運びには便利です。サイズの使いやすさは用途や頻度によって違ってきます。

また、私が電池交換不可の商品を選んだ理由ですが、これはお金をケチってのことです。電池交換可能な商品もあります。
私が思うに、こういう電子機器系の商品は当たり外れが大きく、丈夫な商品に当たれば良いのですが、少なからずすぐに故障してしまう商品に当たる不遇な方もおられ、自分がそれに当たらないとは限りません。
ならば安いに越したことはありませんし、普通に考えて5万回も使えたら充分だと思ったので、これを選びました。

使い心地はとても良いです。
書き心地は滑らかで、ボタン1つで綺麗に消去できるので、使っていてストレスを感じません。
筆圧によって文字の太さを変えることもできます
この製品には専用のスタイラスペンが付いていて、それを取り付けるためのスタイラスホルダーが付属しています。上部にホルダーを取り付けてペンと一緒に持ち運べます。
この製品にロック機能は付いていませんが、スタイラスホルダーの位置をボタンの上にスライドさせれば、勝手にボタンが押されることは防げます。なので、私は使用しない時はボタンの上にホルダーを設置し、使う時は横にスライドさせて使っています。私の場合は、書き込みをそのままにしておきたいということがあまり発生しないので、この製品で充分満足しています。
1点不満があるとしたら、本体とペンを繋ぐことができないことでしょうか。飲食店で友人と雑談するのに使っている時は、いちいちスタイラスホルダーにペンを戻しませんので、ペンを紛失しそうになることがよくあります。本体に穴があればペンを紐で結び付けることができるのですが、本体に紐を通せるような穴はなく、それだけが唯一の不満です。その他は満足しています。
使い始めて2年が経過しますが、まだ何千回も使っているわけではないので耐久性は不明です。

ブギーボードの種類

【キングジムのホームページ掲載商品】(参考)
画面サイズ順 (価格は税抜き) ※2018年12月現在
○BB-5 4.5インチ 3,315円
○BB-1GX 8.5インチ 3,800円
○BB-1N 8.5インチ 4,743円
○BB-7N 8.5インチ 6,500円(電池交換可)
○BB-1RK 8.5インチ 6,500円
○BB-10 10.2インチ 7,000円(電池交換可・ロック機能有)
○BB-9 10.2インチ 8,000円(電池交換可・ロック機能有)
○BB-11 13.8インチ 9,200円(電池交換可・ロック機能有)

私のおすすめは、下記の「BB-1N」か「BB-1GX」。
「BB-1GX」は使ったことはないのですが、この2つの違いはマグネットの有無ぐらいのようなので、マグネットが不要な私は次に買うとしたら値段が安い「BB-1GX」を選ぶだろうと思います。

格安な類似商品を試してみた

インターネットで探していると、上記のブギーボードと類似した格安製品がたくさん出てきます。
どれも良さそうに書かれているので、初めて買われる方はとても迷うと思います。初めてではない私も機能が同じなら少々部品が安っぽくても安価な方が良いと思う反面、実際の機能はどうなんだろうと疑ったり、これだけあると決めれません。
実際各商品のレビューを見ると、ブギーボードは高いから格安な製品を買ったという人も多く、値段は大きなポイントです。ただ、ブギーボードも今は販売店によっては安く買えますし、BB-1GXなら2,000円台から探せるので、敢えて格安製品に手を出す必要はないのですが、ブギーボードが本当に良い物なのか知りたいという好奇心もあって、今回1,199円の製品を買ってみました。
できるだけ不良率が低そうで、そこそこ評価の高い製品を選んだつもりですが、結果は全然違いました。素材的なことは別として、書き心地が全然違います。
最初、ブギーボードに書く時と同じ筆圧と 同じスピードで書いたのですが、それでは何も書けず、少し強めの筆圧でゆっくり書かねばなりませんでした。
しかも筆圧を加えても線が細めなので、目が悪い方には見えにくいと思います。専用ペンが悪いのかと思って、ブギーボードのペンと交換して試してみましたが、ブギーボードがどちらのペンでも問題なく使えるのに対して、格安製品の方はどちらで書いても線が細く、筆圧を強めにゆっくり書く必要がありました。
消去ボタンは普通に使えますので、初めてこのタイプのボードを購入された方なら、こんなものかと思うかもしれませんが、ブギーボード慣れしている私にはかなりストレスで 安物買いの銭失いをしてしまいました。だけど、いい勉強にはなりました。いろいろな格安製品のレビューに書かれている文字の書き心地の感想が今いち想像しにくかったのですが、なるほどこういう感じなのかと何となく想像できるようになりました。

そしてこれだけはハッキリ言えるのですが、書くストレスが大きい製品は、聴覚障害者の筆談用には向きません。書いてもらうだけで相手はストレスなのに、スムーズに書けないとなると親切な対応は望めないからです。
安いに越したことはないのですが、電子機器系の格安製品は安物買いの銭失いになる可能性が非常に高いので、聴覚障害者にこの手の格安製品は私はおすすめしません。それならばホワイトボードなどのアナログ製品の方がよほど安心して使えるというのが感想です。

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簡易筆談器「かきポンくん」を使った感想


【かきポンくん】
●サイズ:167mm×272mm×厚み25mm
●重さ:約400g
●使い方(磁気ボード)
・付属のマグネットペンで書く。
・ボタンをワンタッチで全消去。
※部分消去はできない。
●特徴
・磁気ボードなので消耗品無しに繰り返し使える。
・ペン紛失防止のひも付き。
・ペンは本体に差し込んで収納可能。
・本体上部にペン置きの穴があるので、ペンを立てていつでも使えるように待機させておくことができる。

このボードは、聴覚障害者向けで探すと、必ずと言っていいほど おすすめに出てくる筆談ボードです。
私は1年ほど前に買いました。
私の知人で、会社に置きっぱなしで使用している難聴者がいてすごく便利だと絶賛するので、私も会社で使うつもりで購入しました。
私が心動いたのは、ボードそのものの機能ではなく、「筆談でお願いします」のシールです。会社の机に置いておくだけで 一目で筆談が必要だと分かってもらえるし、メモ用紙を慌てて探さなくても そこに書いてもらえばいいだけなので一石二鳥だと思って買いました。
ただ残念ながら、会社の私の机の上は物だらけで、筆談器の置き場所を設けることができなかったので、今は家に持って帰って家族との筆談用に使っています。※シールは付属なので、貼りたくない人は貼る必要はありません。

使っての感想は、想像通りでした。(笑)
磁気ボードは、子ども用のお絵描き玩具にもあるので、この筆談器を見た人は大抵それを思い浮かべます。
私もそれは予期していたので最初は購入をためらいましたが、ワンタッチで綺麗に消去できること、ペン紛失防止などの配慮がなされているなど、筆談器として使いやすく工夫されており、何より丈夫なところが評価できます。
磁気式なので、細かい文字は書けません
逆に太字なので、目が悪い人には見やすいです。
大きく書いてすぐに消すそれの繰り返しで相手に伝えることができます
持ち歩きには向きません
銀行や役所など相談窓口のある施設や店舗に備え置いてもらえると、何かと便利だと思いました。

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コミュニケーションボード「CoBo」を使った感想


【CoBo】
●サイズ:210mm×145mm×厚み8mm
●重さ:120g
●使い方
・付属のマグネットペンで書く。
・表示面をスライドさせて消す。
●特徴
・マグネットペンは上下で太字と細字の2種類が使える。
・本体はストラップの取り付けが可能。
・ペンはポケットにさせる形状。

友人が使っているのが便利そうだったので購入しました。
今、一番持ち歩いていることが多い筆談ボードです。
私はいろいろな人に書いてもらうことが多いので、ペンがなくならないように本体とペンは紐で繋いで使っています。もちろん紐で繋ぐ必要はありません。※写真の青い紐は家に余っていた紐を勝手に結んだだけで、紐は付属品ではありません。私は余っている物を適当に使っているので色バランスがおかしいですが、オシャレな紐を使えばボードの印象も変わると思います。

使っての感想ですが、私に届いた商品がたまたまなのかもしれませんが、1回のスライドでは綺麗には消えません。3回スライドさせたら綺麗に消えます。
線は綺麗に描けます。マグネットといっても「かきポンくん」のように荒くはなく、細ペンの方を使えば小さな文字も書けます。
気に入って使っていますが、購入してから数ヶ月、使用頻度は高い方ではありませんが、画面の表面に傷が結構入ってきているので、耐久性はどうかなあという感じです。だけど、電子機器と違って突然使えなくなるものではありませんし、今のところ不満無しに使っています。強いて言えば1回のスライドで綺麗に消えてくれたらいいなあと思うぐらいです。※この商品は取り扱っている店舗が少ないです。

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上記の3つが、現在私が使用していて、おすすめできる商品です。
以下は、検討したけど、今回は見合わせた商品です。
私は上記の他に手作りボードも持っていて、しばらくは買う予定はないので、自分の忘備録も兼ねて、いくつか紹介しておきます。

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磁気式メモボード ジッキースーパーライト ハンディタイプ

【JB-07】
●サイズ:164.5mm×257mm×厚み8.7mm
(画面サイズ:115mm×183mm)
●重さ:150g
●使い方
・付属のマグネットペンで書く。
・消去方法は ペン側面にある消去用磁石を本体の裏面(消したい所)に当て 消す
●特徴
・一括全消去のボードが多い中、こちらは部分消去が可能なので、部分修正をしたい人に向く。
・裏面が透明になっていて、消したいところを見ながら消せる。
・値段は1500円(税抜)と手頃。

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ワイワイボード 筆談用メモボード

【JI-WiWi】
●サイズ:210mm×148mm×厚み4mm
●重さ:本体85g+ペン9g(イレーザ付マーカーペン)
●特徴
・2つ折のホワイトボード。開くとA4サイズ、閉じるとA5サイズ
・筆談面にはコピーしても写らない桝目が印刷されている。
・一般のホワイトボード用マーカーペンも使える。
・拭き取りは、イレーザ、ティッシュペーパー、柔らかな布などで消せる。
・値段は1,000円(税抜)と手頃。

シンプルなホワイトボードです。
持ち歩きに便利なA5サイズで、広げるとA4の大きさになるので、外での打ち合わせが多い人に便利。

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リングノートタイプのホワイトボードnu board(ヌーボード)

【新書判】
●サイズ:104mm×178mm
●ボード枚数:4枚(8頁)
※1頁・8頁各1枚、それ以外は各頁間にシート1枚
●透明シート:PET5枚(光沢あり)
●付属品:ホワイトボードマーカー、ペンホルダー
●価格:1,380円(税抜)

【A4判】
●サイズ:223mm×301mm
●ボード枚数:4枚(8頁)
●透明シート:PP8枚(半透明)
※各頁にシート1枚添付
●付属品:ホワイトボードマーカー、ペンホルダー
●価格:2,600円(税抜)

●nu board特徴
・ボード面には紙のホワイトボードとして定評のある「消せる紙」を使用。
透明シートが添付された2層構造
・透明シートも書き込み可能でボードと同じように消去可能。

この商品は、難聴者の筆談用というよりも仕事の利用と併用できそうだと思って候補に挙げていた商品です。
持ち歩きには新書判の方が便利ですが、A4判だと商談の時にボードと透明シートの間に資料を挟み込んで、透明シートの上から書き込みながら説明するといった使い方もできますので、単純なメモ以外に広く活用できるところに魅力を感じました。
新書版はA4判に比べると、仕事での活用範囲は狭まりますが、ボードの間に透明シートがあるため、メモした内容がこすれて消えることがないので、移動中のアイデア出しなどに便利だと思って検討しました。

私にとってのこの商品のメリットは、アイデア出しをしている時や 打合せで使っている時に筆談が必要になったら別のページをすぐに使える点です。1冊で多様に使えることはとても便利だと思いました。それにも関わらず見合わせた理由は、この商品もホワイトボード特有の書いたまま放置していると消えにくくなるデメリットを抱えていることでした。私は筆談用にすぐに消すページと、しばらく消したくないページとの使い分けがしたかったので、放置できないとなると魅力が半減します。工夫しながら使うのであれば、私の一番の目的である筆談にウエイトを置いた方が失敗がないと思って今のところ見合わせています。放置して大丈夫になれば、すぐにでも使ってみたい商品です。

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対面式会話補助具「フィンガーボード」

●サイズ:250mm×345mm×厚み2mm
●重さ:80g
●使い方
・両面に文字と穴が開いていて、指を差し込むことで対面で会話ができる。
●特徴
・印刷:シルク印刷
・素材:ポリプロピレンシート

これは筆談ボードではありません。このボードは、手術後や起き上がれない状態の方との会話に使う人が多いようです。イラスト版もあります。
簡単な言葉のやり取りなら、このタイプが便利な時もありそうなので覚えておこうとピックアップしていた商品です。
片側だけの文字盤だと対面の時に覗き込むのが大変ですが、これは両面に印字されているので対面で使えるのが利点です。

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以上が、私が使って良かったと感じた商品と、魅力を感じた商品です。
ここでご紹介したのはほんの一部です。
実際探してみると筆談ボードや筆談に使える商品はとても多くて驚きました。
便利さをどこに求めるかは人によって違います。
持ち歩かないのであれば画面が大きい方が見やすく便利ということもありますので、自分がどんな場面で、どのように使いたいのか、じっくり考えて選んでください。

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難聴になると言葉の聞き取りの他に困るのが、起床時の目覚まし時計の音が聴こえない問題です。
私は振動式の目覚まし時計を使っています。
振動式時計についてもまとめていますので、時計を探しておられる方はこちらも参考にどうぞ。
振動で起きる!【振動式(バイブ)目覚まし時計】11選

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